敷地外に中間貯蔵施設を着工 ウクライナの使用済み燃料
ウクライナ国営原子力発電会社のエネルゴアトム社は8月26日、国内で稼働する四つの原子力発電所のうち、3つから出る使用済み燃料を敷地外で集中的に中間貯蔵する施設(CSFSF)の建設を本格的に開始した。操業開始時に必要な総合設備の完成は2017年末を予定している。
起工式には同社総裁、および建設作業を請け負った米国籍のホルテック・インターナショナル社社長に加え、同国エネルギー・石炭産業省の副大臣も出席した。総発電電力量の5割近くを原子力で賄う同国にとって、使用済み燃料を長期的に安全な状態で適切に貯蔵する施設の確保はエネルギー戦略上の優先事項。放射性廃棄物管理における国家インフラの主要な柱であるとともに、エネルギー供給の自立強化をも意味するとしている。
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起工を祝うホルテック社社長(=右)と
エネルゴアトム社総裁