原子力産業界の福島出張の定番は「いわき駅」スタートなのだろうが、わたしたちは今回「福島駅」からスタートである。
新幹線で東京から「やまびこ号」または「つばさ号」で、およそ1時間半で到着。新幹線を降りると、広々とした駅の西口に出る。早速、予約したレンタカーの店舗へ移動しようとするが、GoogleMapいわく、目指す店舗は徒歩13分。ちょっと待て。危ない危ない。素直に店舗からの送迎バスを待とう。
もちろんレンタカー会社によっては、駅前に店舗もある。下調べは大事だなぁ。
原子力産業界の福島出張の定番は「いわき駅」スタートなのだろうが、わたしたちは今回「福島駅」からスタートである。
新幹線で東京から「やまびこ号」または「つばさ号」で、およそ1時間半で到着。新幹線を降りると、広々とした駅の西口に出る。早速、予約したレンタカーの店舗へ移動しようとするが、GoogleMapいわく、目指す店舗は徒歩13分。ちょっと待て。危ない危ない。素直に店舗からの送迎バスを待とう。
もちろんレンタカー会社によっては、駅前に店舗もある。下調べは大事だなぁ。
アツシ
福島まであっという間ですね。パソコン開いてちょっと作業してたら、もう着いてました。
テル
同じく新幹線駅であるお隣の「郡山駅」という選択肢もありますが、今回は県庁もある「福島駅」スタートとしました。
もっとも新幹線経由で目的地の浜通り地方に行くには、ここからクルマ移動になってしまいますが。
イシノリ
今乗ってきた新幹線は旅行客が多かったですね。あまり福島では降りてくれませんでしたが。
テル
福島は、というか浜通りは、今ダイナミックに変化を遂げており、それを感じられるのは今だけだと思います。
もっともっと多くの人に、福島へ立ち寄っていただかないと。
アツシ
4月の原産年次大会「福島セッション」でも、その点が強調されていました!
議論だけで満足せずに、次は行動です。原子力産業界は、社員旅行、研修旅行、慰安旅行等で何か理由をつけて福島に来るべきです。
タケコ
実際に現地を自分の目で見て、自分の足で歩くことで、わかることがあると思います。その体験を周囲にジワジワと拡げていってほしいですね。
イシノリ
そそ。芸能人だけにまかせてないで、我々も行動しないとね。
タケコ
福島には初めて来たのですが、きれいな駅ですね。ちょっと静かですけど。
テル
新幹線改札のある「西口」と比べると、在来線側の「東口」はもっと賑やかですよ(笑)
アツシ
おっと、そうこうしているうちに送迎バスも来たようです。実はもう10分押してます。
はーい。
浜通り地方のメインストリート「国道6号線」沿いに古くから佇む老舗フレンチ。福島第一原子力発電所事故後も早い時期から、洋食屋として営業を再開し、人々のおなかを支えたのは有名な話。
交差点、しかも通りに面した一軒家のお店である。駐車場の入り口がなかなかわかりにくいが、迷うことなくハンドルを切ろう。国道沿いではなく脇道側に入り口がある。
お店の外からは店内の様子がわからず、戸惑うかもしれない。しかし「営業中」の札がかかっていれば、間違いなく営業中なのだ。「注文の多い料理店」然とした佇まいに臆することなく、扉を開こう。きっと、店内いっぱいのお客さんを見て胸を撫で下ろすことだろう。紳士とマダムが切り盛りする「フランス料理店 ポン・ヌフ」は、絶品な洋食を味わえる人気レストランなのだ。
メニューは幅広く、たいていの洋食は揃っている。数多くのレビューがネット上にあるので、ここで多くは語らないが、実に美味しい。テルさんは「エビピラフ」、アツシとタケコは「ビーフシチュー」、イシノリは「ビーフストロガノフ」を注文したが、どれもとても美味しかった。特にビーフストロガノフは、ゴロゴロとステーキ肉が投入されており、食いしん坊も大満足である。
店主のお人柄も特筆すべきだろう。
実は店を辞去した後、クルマで移動中にイシノリが「社員証がない!」と大騒ぎ。どうやらいつも首からぶら下げている「迷子札」状のパスケースを紛失したとのこと。即座にクルマを停めて、全員の撮影写真に映り込んだイシノリを確認しながら、どの時点まで「迷子札」を持っていたか解析がスタートした。「新幹線で落としたかも…」と半ベソになりながら絶望のズンドコに沈むイシノリを囲みながらワイワイやっているうちに、東京にいる副編集長から電話が。
「イシノリ!あなたレストランに行った?」「うん… お肉、食べた…」「お店の人から電話があって、社員証を忘れていったそうよ」「MA・JI・DE!」
すぐさまクルマで取って返して、ポン・ヌフの扉をたたいたところ、マダムが申し訳なさそうに「駐車場に落ちていたのよ。ごめんなさいね。気づいてあげられなくて。社員証とクレジットカードが入っていたから、これは大変と思って、会社に電話しちゃった」
その節は誠にすみませんでした。平謝りしつつ、感謝感激のイシノリであった。
アツシ
いやいや、噂にたがわぬ名店でしたね。美味しい上にボリュームもあって、食いしん坊でも大満足。
イシノリ
福島出張時の「影の目玉」になりますな。
あそこまでゴロゴロと立派なステーキ肉が入っているビーフストロガノフは、初めて。
タケコ
ビーフシチューもほんのりと酸味があって、とてもやさしい味でした。
ほかのメニューも食べてみたくなります。
テル
ランチ営業しかされていないのが、実に惜しいですね。
もっと多くの方が遊びに来るようになれば、ディナータイムも開けてくれるんじゃないかなぁ。
「営業中」の札が輝いている
ごちそうを前に撮影する面々。イシノリの迷子札が確認できる
タケコ
ポン・ヌフさんの魅力は、店内に入ると一層感じられますね。
テル
一軒家をぐるりと緑で囲まれており、この落ち着いた雰囲気が私は好きですね。
アツシ
中が見えないだけに、店内に入った瞬間のあたたかさは形容しがたいですね。お店のあちこちに猫ちゃんの置物が置かれていましたが、猫好きな人はやさしいといいますよ。
イシノリさんの「迷子札」騒動でも、大変親切な対応をしていただきましたし。
イシノリ
おっしゃる通りです。
アツシ
もうご存じでしょうが、そのせいで10分押してます。
イシノリ
面目ない…
浜通りの産業回復・復興に留まらず、新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクトである「福島イノベーション・コースト構想」。福島ロボットテストフィールド(RTF)は、その一つとしてロボット/ドローン分野を集積させた一大拠点である。
2020年3月31日に全面オープンしたRTFは、東西に1㎞、南北に500m、約50haの敷地(東京ドーム10個分)を誇る。インフラや災害現場などの実際の使用環境を再現した21の施設があり、無人滑走機エリアには9施設、開発基盤エリアには5施設、インフラ点検・災害対応エリアには5施設、水中・水上ロボットエリアには2施設が配置されている。また、13㎞南には、RTFが所有する浪江滑走路・格納庫がある。
広大な施設ではあるが、おおよそ1時間規模の見学コースが用意されている。
RTFのミッションは、福島復興に貢献することおよび、ロボットの社会実装である。ミッション遂行のため、世界トップレベルのロボット実験環境を技術者に提供しており、ロボットの安全性確保・社会実装のためのルールやガイドラインといった仕組み作りに取り組んでいる。また、企業や大学など国内外のロボット研究開発運用者の交流・連携を促進しており、ロボットに係る次世代の人材育成にも取り組んでいる。RTFでは、こうした取り組みを通じて、中長期的な福島の復興支援をおこなっている。
アツシ
こちらがアタクシのイチ推し、「福島ロボットテストフィールド」です。
施設の規模もさることながら、倉庫に置かれた人型ロボットなど、なんかこう、グッときませんか?
イシノリ
わかる
真っ暗な倉庫のライトが点いて、目の前にアレがいた時は、たしかに鷲掴みにされた(笑)
「人機一体」だっけ?センスいいよねぇ。両肩に入った「JR西日本」とか「日本信号」とかスポンサーロゴも、なんだかリアルでカッコイイ。
テル
単なるスポンサーなだけでなく、共同開発者らしいですよ(笑)
それと福島県はそもそも、ドローン関連もなかなか有名なんです。ドローンを使った配送実験とか、テレビでご覧になったことありませんか?
イシノリ
ありますあります。牛丼配達でしたっけ?南相馬の
テル
はい。福島県は長崎県とともに全国に先駆けて2024年度にドローン配送の実現に向けた地域課題解決連携“絆”特区に指定されているんです。
無人地帯で目視外飛行することを「レベル3飛行」と呼びます。「レベル4飛行」はさらに段階が上がって、有人地帯での目視外飛行が可能です。これまではルートごとに申請が必要でしたが、特区指定に伴い、エリア単位の申請でレベル4飛行が可能になりました。
アツシ
ただし、ドローンの特区を活用する場合、飛行できるドローンは、国の認証を受けた機体に限定されています。
イシノリ
となると、ますますドローンの活用が増え、浜通り地方が全国に先駆けた先進地域になりそうですね。
テル
無人滑走機エリアの緩衝ネット付飛行場は、高さ15mまでネットが張られています。天井のようにネットが張られたことで、屋内施設扱いとなり、ドローンから投下したりする場合なども、航空局への申請不要でドローンの実証ができるんですって。
タケコ
毎回申請するのは、大変ですものね。
アツシ
あまりにも見どころが多くて1時間では回りきれませんが、10分押してます。
はーい。
無人駅の駅員の詰め所を改装して、醸造所兼店舗として活用している。レンタカーを駅前の無料駐車スペースに停め、店舗へ向かう。なんと、入り口が駅のホーム側にあり、改札を通らないと入ることが出来ない。無人駅とはいえ黙って改札を通るのは少々抵抗がある。というわけで、駅のインターホンで繋がった別の駅の駅員さんに確認したが、「入店のため、駅の改札を通ってかまわない」とのことだった。安心されたい。
haccobaでは、お米と一緒にさまざまな素材を発酵させてお酒をつくっている。例えば、コーラの作成過程で発生したコーラ粕に他の粕を掛け合わせて新たなお酒を製造したり、チョコレートの製造過程で発生するカカオハスク(カカオの外皮)からお酒を製造したり、梅酒の製造で使用した梅の実(梅酒粕)をお米と一緒に発酵させてお酒を製造している。
haccobaは自社の醸造技術と何かを掛け合わせて(コラボして)、新しいものをつくっていることに特徴がある。ガラス越しに、駅員の宿直室だった部屋に配置された醸造設備を確認することが出来る。
下校時刻になると、駅を利用する地元の高校生たちで店内も賑わうという。
テル
haccobaの佐藤代表が4月の原産年次大会「福島セッション」に登壇された際に紹介した「はなうたホップス」は、当協会の懇親会でも何度かお出ししたのですが、大変人気が高かった一品です。
今回は、梅酒粕を用いた「五香梅(ウーシャンメイ)」を購入しました。
アツシ
梅とスパイスの香りがよく、とても飲みやすいお酒でしたね。これは仕事やプライベートを問わず、ボクの周りに薦めたい一品です!
小高駅の入口
ホームに面して店舗入口がある
タケコ
haccobaのお酒は、また飲みたいと思うだけじゃなく、ほかのお酒も飲んでみたいと思わせる不思議な魅力がありますよね。
イシノリ
お酒以外にも、地元福島産の雑貨類が販売されており、ここに来ればいろいろと手に入るね。
タケコ
オリジナルのコーヒーや化粧品、キーホルダーやグラス。そのほかにも浜通り地方のオリジナルTシャツなど、ローカルな商品がいっぱい置いてあります。
私もたくさん買わせていただきました。
イシノリ
それと驚いたのは、店内に“オープンスペース”があって、そこで靴を脱いでのんびりおしゃべりできるところ。かなりフリーダムね。
店内にはくつろげるスペースもあり、電車待ちの高校生が自由に楽しめるそうだ
うん。たしかにこんなに自由で人が温かい駅はない
テル
勝手に作っていく「小高マップ」なんて典型ですが、このように場を提供するだけで、あとは高校生たちが自由に楽しみながら地元・小高をアピールしてくれる。
頼もしいですよね。
イシノリ
誰に強制されたわけでもないのにね。
佐藤代表が、「現在進行形で新しいカルチャーが生まれている」とおっしゃってましたが、これは楽しい!
説明してくださった三村さん
地元の高校生のアイデアも採用している
アツシ
おっと盛り上がってるところ恐縮ですが、10分押してます。
はーい。
クルマで走っていると双葉町の再開発エリアに、一際異彩を放つ建屋が現れる。クルマから降りてエントランスへ近づくと、ガラス張りの建屋がショッピングモールのように明るい。ここが浅野撚糸株式会社の新工場だ。
岐阜を本拠とする同社の浅野雅己社長は、福島大学で青春時代を過ごした。震災後に被災地を訪れた際に地元・双葉町長の復興へ向けた力強い言葉に、強く胸を打たれ、双葉町に工場を新設することを決意したという。そして同社の新工場「フタバスーパーゼロミル」が、2023年4月、スタッフ20名でスタートした。当初は地元からの採用が思うようにいかず、岐阜から人員を派遣していたが、現在では、定期的な地元スタッフの採用に成功しており、現在22名が働いている。
こちらは工場見学のコースが2種(40分コース/70分コース)整備されており、広報担当スタッフがじっくりと工場の概要を説明してくれる。設備を目の前で見ることができ、すべてオープンで、撮影もOKだ。我々は今回70分コースをお願いした。
工場は9名のスタッフで交代しながら、24時間稼働(深夜は無人で機械のみ稼働)している。ベトナムからの技能実習生も受け入れており、我々が訪れた際にも実習生が合糸機等の稼働状況の確認作業をしていた。
スーパーZEROという糸は、通常の糸およびお湯に溶ける糸(水溶性の糸)を撚ったのち、高温の蒸気をあてて、糸の縮れを固定しタオル製造段階で水溶性の糸を完全に溶かすことで、それまで掛かっていた解け残った糸が膨張するという原理を利用している。この膨張した糸により、吸水性が飛躍的に高まるのだ。
糸を撚る機械は、廃業する同業者たちから譲ってもらった20〜30年以上も前のシロモノで、今ではもう手に入らない。地下約220mの地下水をくみ上げて140℃まで高め、蒸気として使用している。試行錯誤を重ねた結果、撚糸の中心部まで蒸気をあてる方法として、1つずつ人の手で穴を開けた段ボールに撚糸を入れるという現在の方法が編み出された。なお、140℃のスチームを出す機械(スチームセッター)は、ここ双葉町と岐阜本社の2か所に設置されている。
テル
施設見学の冒頭、同社の土屋所長補佐よりお話がありましたが、「工場の設備だけでなく働くスタッフを見てほしい」と。その言葉の意味がよくわかりました。
タケコ
この工場は人で成り立っていましたね。
案内してくださった子安さんは、入社2年目だそうですが、入社早々に地元の岐阜から福島へ派遣されたそうです。
見知らぬ土地で、「不便なこともあるけれども、双葉の未来を作っているようで楽しい」とおっしゃっていたのが印象的です。
1年と言われていた双葉町への派遣期間を、自ら延長を申し出て、2025年3月まで双葉町で働くことになっているそうですよ。
撚糸機の説明をする子安さん
撚った糸に高温の蒸気を当てるスチームセッター
アツシ
設備もすべて丸見えで撮影OKですし、事務所に至っては「ガラス張り」で丸見えでしたね。
子安さんが「ちょっと恥ずかしい」とおっしゃっていたのもよくわかります。
イシノリ
すべてオープンにしていく、心意気ですかね。
こうして訪れた人たちの心をガッチリと掴む(笑)
1Fに広がるショップでは、多様な素材の製品が販売されている
2Fのアウトレットショップ
アツシ
こちら、工場を見学できるだけでなく、きちんとショップも併設されています。2Fにはアウトレットショップも
イシノリ
貧乏性でアウトレットにばかり足が向いてしまいました。
こちらで購入したエアーカオルを、ジムでもヘビーユースしています。たしかに吸水が違う!水泳で使用する吸水シートと違い、肌触りもいいですね。
はちみつりんごみるく
1FにはKEY’S CAFÉもあり、お食事もできる
タケコ
1Fにはカフェも併設されています。広々とした空間で居心地がいいので、ついつい長居してしまいました。
こちらのカフェも、浅野撚糸さんの社員さんが担当されているそうです。
テル
私も子安さんイチ推しの「はちみつりんごみるく」をいただきました。これが実に美味しい。
福島県産のリンゴを使用されているそうですよ。
下から見てもよくわからない屋根だが
上から見るとこのようにデザインされている
イシノリ
そういえばこちらの施設、上空から鮮やかな「0」のマークが見えるようですが、本来は「町のシンボル」として道路からも見えるはずだったそうです。
「設計ミスで見えなくなっちゃった」って(笑)
しかも看板は補助金対象外なので、全額自己負担!
アツシ
おっと、その手のウラ話はやめていただいて!
実はカフェに長居しすぎて、10分押してます。
はーい。
大熊町役場に隣接する「大熊町交流ゾーン」。その一角を占めるのが、宿泊温浴施設「ほっと大熊」だ。
「ほっと大熊」周辺には、コンビニ(7時00分~20時00分)もあれば、飲食店もある。
さらに万が一に備え、「ほっと大熊」施設内も充実している。広い共有スペースには、電子レンジやちょっとした調理器具が揃っている。それにくわえて、カップ麺、冷凍食品、アルコール類、おつまみ系の自動販売機が充実している。
フロント営業時間外でも、スタッフは常駐しているので安心である。大熊を拠点に動く場合、ぜひとも泊っていただきたい。
ただし、かなりの人気施設なので御予約はお早めに。
ほっと大熊の入り口。なんだかあたたかい
広々とした共有スペースがあり、設備は自由に使える
アツシ
こちらはとにかく大人気で、なかなか予約が取れないんですよ!
今晩はファミリールームに男子3名が、ツインルームに女子1名が宿泊です。
イシノリ
温浴施設にくっついた宿泊所だというのであなどっていたら、なんのなんの。リゾートホテルばりのお部屋で驚いた。
到着したのが夜だったからわからなかったけど、あのテラスはヤバい。気持ちよさそう。
テル
ぜひ家族で訪れたいですね。
子連れには、共有スペースにあるさまざまな設備もうれしい。
タケコ
あちらの共有スペースは飲み物がすべてフリーで供されています。お菓子も好評だそうですよ。
それとフロントのスタッフさんが優しくて、地元に帰ってきたような気分になれますね。
ファミリールームにはテラスも
ファミリールームには2寝室のほか、広々としたリビングルームもある。ここでゆっくり談笑できる
イシノリ
それと温泉コーナーの目玉の一つ、無料マッサージチェアね。
なかなかの高級機だというウワサは聞いてた。
アツシ
期待値をはるかに上回ってきましたね。
外界から遮断され、からだ全体が包まれる。まさにモビルスーツのコックピット!
テル
我々3機が並んだ姿はさしずめ「黒い三連星」ですかな(笑)
イシノリ
アハハハ カッコいい!
この勇姿をタケコに撮ってもらえばよかった(笑)
アツシ
アタクシ、「オルテガ」を名乗らせていただいてもよろしいでしょうか!!
タケコ
マッサージチェアの置いてある方から元気いっぱいな声が聞こえて、何事かと思っていましたが…
みなさんだったのですね。楽しそうで何よりです。
イシノリ
で、でたな。京言葉!
神奈川県から移住した店主が、2024年5月に大熊町でオープンした定食屋兼居酒屋さん。大熊町に住む人や復興に携わる人にとって、待ちに待った飲食店だったという。しかも夜は居酒屋として営業しており、暗闇に輝くお店の明かりが、地域の防犯にも貢献しているそうだ。
「孫をいい自然環境で育てたい」との思いで移住を決意した店主。当初はお店をやるつもりはなかったが、あまりに周りに何もなくて不便であることから、「みんなのためにもお店を開くことにしました。以前も飲食店をやっていたから」とにっこり笑う店主。あたたかい。
上述の通り、「ほっと大熊」のある「大熊町交流ゾーン」には、居酒屋さんや食堂が複数軒あるが、大熊町を訪れる人々は少なくない。どのお店にせよ、事前の予約を強くお勧めする。
実は我々も油断しており、「大熊行けばお店が何軒かあるよ~」との声に安心しきっていたのだが、当然のごとくドコモ満席である。誰もが美味しいものを食べたいのだ。
そんな経緯で出会えた「池田屋」さん。定食以外にも数多くのサイドメニューがあり、ガツガツといかせていただきました。ごちそうさま。
アツシ
いやいやアタクシとしたことが大変な失態で。「ほっと大熊」周辺のお店はどこもかしこも満席でしたね。
そりゃそうですよねぇ。
イシノリ
「ほっと大熊」の駐車場見て驚いたもん。クルマだらけで。
「交流ゾーン」を我々のようなサラリーマンが、1日の仕事を終えてニコニコしながら歩き回ってるから、イヤな予感したのよね。
案の定どこのお店もお客さんでいっぱい。正直、コンビニ弁当も覚悟した。
テル
大熊町の帰還が進まないとはいえ、復興作業に携わっていらっしゃる方々が大勢いらっしゃいますからね。
今回はその“勢い”の一端を垣間見ましたね。この町は元気がいい。
タケコ
池田屋さんにお電話して「どうぞ!」と言われたときにはホッとしました。
アツシ
そんな我々をあたたかく迎えてくださった「池田屋」さんの店主さんですが、大熊町のお隣、浪江町のご出身で、30年ほど前から神奈川県で生活されていたそうです。
震災から再び立ち上がった大熊町の姿を見て、そしてなによりも孫をのびのびとした環境で育てたいとの思いで、ここならばと移住を決意されたそうです。
テル
このように移住された方が、地元の人々や大熊町を訪れた人々の食事処として、町を支える重要な役割を果たすというケースもあるのですねぇ。感じ入りました。
避難された方々の帰還が思うように進まない中、これからはこうした移住者の方々による新しいまちづくりという要素も、無視できなくなってくるかもしれません。
食券機にはガッツリ系の定食メニューが並ぶ
店内の壁に貼られた一品料理も注文可能だ
タケコ
地元の食材だというサラダが、とても美味しかったですね。福島県はトマトの産地ですものね。
明日お邪魔するワンダーファームさんも確か…
イシノリ
元木さんのワンダーファームね!
あそこはトマト三昧よ。以前取材したとき、「トマト神社」もあった(笑)
アツシ
そうです。みなさん、明日もスケジュールはいっぱいいっぱいです。
今晩も早めにお開きとまいりしましょ~。
はーい。
地域交流部所属。鉄ヲタ。
JAIFでダントツの福島訪問回数を誇る、頼れる男。福島に知己も多い。今回は美声を武器に、ヒアリングを担当。
現役のバイク乗りで、自家用車の日常整備は自力でこなす。恐れているのは、ジャッキアップ時のギックリ腰。
国際部所属。英検5級。
下調べを得意とし、事前資料を作らせたら、右に出るものはいない。今回はタイムキーパーとして活躍。口ぐせは「10分押してます」。
痩せ型だが、四ツ谷駅前の某食堂名物「Wカツカレー」を3分で平らげるバケモノ。
原子力産業新聞所属。
取材からSNS告知まで何でもこなす、頼れる若手編集者。好きな言葉は「予習」と「復習」。今回はペンとノートを手に、取材メモを担当。
普段はおとなしいが、地元の言葉(京都)になると辛辣。
原子力産業新聞所属。
熱しやすく冷めやすいポンコツ編集長。ライカを愛用。特技は領収書紛失。今回は優雅に、レンタカーの運転を担当。
港区無料水泳教室の常連。クロールで25mを泳げるようになった。