原子力産業新聞

浜通り3days 行って 見て 感じる 福島訪問モデルコース

day2

08:40 
ほっと大熊を出発!

施設名
ほっと大熊
TEL
0240-23-5767
web
https://okumakouryu.jp/hotokuma
定休日
なし
フロント営業時間
6時00分~22時00分
住所
福島県大熊町大川原南平1207番1

2日目のスタートは宿泊させていただいた「ほっと大熊」から。まずは近所のコンビニ(7:00~20:00)で朝食を買い、腹ごしらえ。コンビニは、「ほっと大熊」の目の前にある「おおくまーと」に入居している。

同一エリアに開設された宿泊温浴施設「ほっと大熊」、商業施設「おおくまーと」、交流施設「linkる大熊」の3施設は、大熊町の交流ゾーンとして、帰還者や新規移住者をはじめ、町を訪れる方々との交流が盛んになることで、町の復興をより一層進めることが期待されている。実際に来てみると、存分にその役割を果たしていることがわかる。

旅先での会話を読む

アツシ

「ほっと大熊」ではプラス350円で朝食(おにぎりのセット)をつけることもできます。もちろん近所のコンビニで、好きなものを購入してもいいですね。

タケコ

ちなみにお部屋は、1~2名が宿泊できる洋室が8室、2~4名が宿泊できる洋室が4室、5~12名が宿泊できる和室が1室、ご用意されています。

朝ご飯を共有スペースへ持ち込んでもいい

落ち着いた内装の共有スペース

テル

実にいいお部屋でした。平屋ですので天井も高くて、リラックスできましたね。

イシノリ

リビングルームで団欒できますし、ご家族連れにも最適ですね

アツシ

さぁ今日もスケジュールが山盛りです。張り切って参りましょう。

はーい。

09:00 
東日本大震災・原子力災害伝承館

施設名
東日本大震災・原子力災害伝承館
TEL
0240-23-4402
web
https://www.fipo.or.jp/lore/
研修コース
あり(事前予約)
定休日
火曜日
営業時間
9時00分~17時00分
住所
福島県双葉郡双葉町中野高田39

東日本大震災・原子力災害伝承館は2020年9月に開館。2024年7月には来館者数が30万人に達した。原子力産業新聞ともなじみの深い、長崎大学原爆後障害医療研究所の高村昇教授が館長を務めている。

地震、津波、原子力発電所事故という複合災害をテーマにした施設。事故発災当時のリアルな状況が分かる展示物が多く展示されており、多くの人が涙をこらえられない。学校に飾られていたお習字の「原子力の利用」という文字や、町に掲げられていた原子力広報の文字パネル「原子力 明るい未来のエネルギー」が掲示されていた写真を見ると、原子力発電は地元の方々のご理解の上に成り立っていたことが、再認識できるだろう。

展示されていた写真に添えられた「震災に終わりはないから、これからもずっと思い続けます」という言葉が印象的だ。震災で悲しい体験をした方々の気持ちに寄り添った形で、町の復興が進むことを切に願う。

伝承館では、個人来館者向けに毎日4回、語り部講話(40分)が実施されているが、スケジュールの都合上、我々は聴講していない。聴講する場合、滞在時間を2時間弱程度確保しておいた方がよい。

旅先での会話を読む

アツシ

私はここ(伝承館)には何度も来ているのですが、子供たちが書いた「原子力の利用」という書道の文字を見ると、原子力に対して理解を示してくれていた地元の方々のことを思い、胸が苦しくなるんです。なんだか申し訳なくて。

テル

わかります。それもあってわたしたちは浜通りに来ても、東京電力さんの廃炉資料館ばかりに足が向いてしまうのかもしれません。

イシノリ

廃炉資料館で技術的な課題を認識して、そこだけに意識を集中した方が、気持ちは楽ですからね。

テル

本当はもっともっと、こちらの伝承館に来て、浜通り地方の背景のようなものを知っておくべきだと思いました。

「復興」「復興」と口にするのだったら、コミュニティについても知っておくべきでした。反省です。

学校生活の展示物が 郷愁と涙を誘う

看板のレプリカも屋外に展示されている

イシノリ

原子力の標語看板、胸にズシリとくる…

テル

原子力広報の標語を掲示したパネルはもともと、公民館があった国道6号線に沿った場所と、双葉町役場庁舎前に設置されていました。ですが設置から約30年が経過し、老朽化し倒壊の危険が生じたため2016年に撤去されました。

伝承館にあるパネルは、レプリカです。

アツシ

福島県の内堀知事によるメッセージが展示されておりましたが、「光と影が入り交じる福島のありのままの姿をしっかりと受け止め、前へと進んでいく」とありました。なかなか印象深かったです。

タケコ

「風評」をテーマにした展示も、考えさせられました。

農林水産業や観光への影響が、いまだに根強いようです。わたしたちも頑張らないとと思いました。

アツシ

立ち去りがたいですが、すでに10分押してます。

はーい。

10:30 
ワンダーファーム

施設名
ワンダーファーム
TEL
0246-85-5105
web
http://www.wonder-farm.co.jp/
定休日
月曜日
営業時間
9:30~17:00
住所
福島県いわき市四倉町中島広町1

常磐道「いわき四倉インター」を降りて直ぐという便利な場所にあるワンダーファーム。ショップ、トマト狩り施設、バーベキュー、レストランおよびドッグランが併設されている。県内外からの多くの来訪者があり、我々が訪問した日もバーベキュー施設は満席だった。

ショップ「森のマルシェ」では、ミニトマトの量り売り、トマト製品、福島県のお土産などが並べられていた。売上No.1は、令和4年度ふくしま満天堂グランプリを受賞した商品の「とまと味噌」とのこと。同商品を、福島県・内堀雅雄知事がPRするポップが置かれ、試食も可能となっている。

原子力産業新聞では以前、ワンダーファームの元木寛代表にインタビュー取材を実施したことがある。今回の訪問では、元木代表にはお会いできなかったが、快く施設内外での写真撮影を快諾していただいた。

旅先での会話を読む

テル

お味噌もジュースも、試食および試飲もさせていただきました。もちろん即座にお買い上げですよ。

アツシ

「とまと味噌」は、いわき市のフラガールトマトを使用した調味料で、トマトの酸味が味噌に加わることでまろやかに仕上がっています。

タケコ

塩分が控えめのため色々な料理に合いやすく、炊き立てのご飯はもちろん、お肉・野菜炒めなどにも使えますね。

トーストに「とまと味噌」を塗り、チーズをのせて焼くと、ピザトーストになりますよ。

いろいろと試食させていただきました。
ごちそうさまでした!

広い敷地内にはBBQエリアも

イシノリ

テルさんが相当気に入っていた100%トマトジュースの「ワンダーレッド」ですが、想像を超えるトマト感でしたね(笑)

テル

「ワンダーレッド」は、サンシャインというトマトを収穫後1週間以内に絞っており、もちろん食塩不使用。トマト本来の甘みを味わえ、スッキリとした後味で美味しかったですね。

アツシ

食塩が入っていないので、トマトジュースが苦手な方でも飲みやすいかもしれませんね。

なお、トマト狩りは、土日および祝日に、夏休み限定で開催されています。

テル

ぜひご家族でお越しください!

イシノリ

あ、そういえばあのトマト神社って、なんだったんだろうね?

タケコ

あそこだけ唐突、というか、不思議な空間でしたね(笑)

なにか由緒があるのでしょうか?

レストランもある

どこでもドア?の先に、謎のトマト神社

アツシ

おっと、その手の話はこの辺で。すでに10分押してます。

はーい。

12:10 
いわき・ら・ら・ミュウ

施設名
いわき・ら・ら・ミュウ
TEL
0246-92-3701
web
https://www.lalamew.jp/
営業時間
9時00分~18時00分
住所
福島県いわき市小名浜辰巳町43-1

ランチは小名浜にある「いわき・ら・ら・ミュウ」でいただく。小名浜港に隣接した観光物産センターである。巨大な道の駅を想像してもらえばいいだろう。施設内にはお土産の海産物はもちろん、魚介類を扱う多くの食堂が立ち並んでいる。

このエリア一帯は、水族館「アクアマリンふくしま」などもあり、福島県でも屈指の観光スポット。食堂にも「東京から高速バスで来た」という若者たちが、平日にもかかわらず数多く押し寄せ、賑わっていた。

さて、ここ小名浜の食堂の特長はと言えば、「ドカ盛り」である。行って見て驚いたのが、食堂がどこもかしこも(と言っては言い過ぎかもしれないが)ドカ盛りなのだ。

今回お邪魔したのは「いくらの大五郎」さん。店頭からいきなり海鮮丼のタワー盛りを推しており、我々の胃袋に挑戦状を叩きつけてくる。受けて立とう。というわけでこちらを実食である。

各種メニューがドカ盛りのレベルごとに、1丁目から4丁目までわかれており、4丁目が最大級である。そして案の定、アツシが「かに・いくらタワー丼」4丁目を顔色も変えずにペロリと完食。すると店員さんが駆け寄ってきて「昨日から食材の量を増量したばかりで、完食された方の写真を飾りたい」とのこと。光栄であります。

ちょっとした芸能人ばりに写真をパシャパシャ撮られて、アツシはニコニコ。「あの量をこんなにきれいに食べていただけるとは!」と、店員さんも写真を撮りながらニコニコ。お店のオーナーである仲卸「丸秀水産株式会社」の森田裕会長も「最近は東京や神奈川から多くのお客さんが来てくれている。『(ALPS)処理水』放出でお客さんが来なくなるかと心配したが、たくさんのお客さんが来てくれるようになって本当にありがたい」とニコニコ。

みんなニコニコなランチタイムなのであった。もちろん海鮮は間違いのない美味しさですよ。

旅先での会話を読む

イシノリ

いやはやすごいな小名浜は。どこもかしこも「ドカ盛り」だらけ。

タケコ

そうじゃないお店もありましたけどね。

みなさんが大盛のお店にばかり吸い寄せられてましたね…

アツシ

いえいえ。ここ小名浜は「ドカ盛り」で突き進む決意を固めたんですよ。

アタクシには、その気持ちよくわかります!

イシノリ

おお、さすが写真を小名浜に飾られている男、アツシ。

言葉の重みが違う。

テル

実際、高速バス等でお越しの東京の若者たちは、「ドカ盛り」目当てでしたね(笑)

もちろん海鮮ですので、いずれもお安くはないのですが、なかなかみなさん見上げたものです。

イシノリ

覚悟を決めた者が一心不乱にどんぶりに向かう姿は、神々しいですな。

店頭の壁面に写真付きのメニューが並ぶ

覚悟を決めた猛者たちが、暖簾をくぐり、食券機に向き合う

イシノリ

でもここの海鮮丼、サービスしすぎなんだよ。途中から会話がなくなったもの。

2丁目くらいがちょうどいいかな。

タケコ

私は1丁目でも、いっぱいいっぱいでした…

タケコの「甘海老・かに丼」1丁目。
なかなかの盛り具合で早くも不穏な空気が漂う

テルの「いくら丼」2丁目。流石にいくらは積み上がらない(笑)

イシノリの「トロサーモン・いくらタワー丼」3丁目。
キナ臭くなってきた

アツシの「かに・いくらタワー丼」4丁目。
写真ではうまく伝わってこないが、圧巻のボリューム

ゴキゲンな森田会長

メガネを外し、キメ顔で写真撮影に臨むアツシ

タケコ

丸秀水産の森田会長、大変お喜びでしたね(笑)

イシノリ

大食いは見ていて気持ちいいから。

あそこまで喜んでいただけると、大食い冥利に尽きるね。

テル

森田会長から「ALPS処理水放出は来客数へほとんど影響がない」、と言っていただけて、ホッとしましたね。

アツシ

私たち以外にもお客さんが大勢いらっしゃいましたね。ですが「いわき・ら・ら・ミュウ」はキャパが大きいですから、もっともっと多くの方にいらしていただかないと!

イシノリ

小名浜の海鮮を食べ尽くす勢いで。

アツシ

食べ過ぎて苦しくなってまいりましたが、もう10分押してます。

はーい。

14:40 
道の駅 ならは

施設名
道の駅 ならは
TEL
0240-26-1126
web
https://www.michinoeki-naraha.jp/
営業時間
9時00分~21時00分
住所
福島県双葉郡楢葉町山田岡大堤入22-1

「道の駅ならは」は2001年6月に福島県7番目の道の駅としてオープン。東日本大震災後は営業を休止し、双葉警察署の臨時庁舎として利用されていたことを、憶えていらっしゃる方も多いだろう。道の駅は2019年4月より、営業を再開している。

道の駅ならはには、フードコート、温泉施設があるほか、物産館も併設している。物産館では、お土産の雑貨やお菓子が品揃え多く並べられているほか、地元の野菜や日用品も販売されている。

アイスショップ「ウィンディーランド」では、楢葉町産の手作りジェラートを販売している。なお「ウィンディーランド」は次の目的地、天神岬スポーツ公園にもお店を構えている。

旅先での会話を読む

テル

浅野撚糸のスタッフさんに「とにかく桃が美味しい!」と言われていた影響もあり、「白桃クッキー」を購入しました。ほかにもいろいろとお土産を買わせていただきました。

アツシ

アタクシは「ほっと大熊」でのウェルカム・サービスでいただいた、イチゴの飲むこんにゃくゼリー「おおくまベリー」を購入しました!

タケコ

私は楢葉の「ゆずコロッケ」を食べるのを楽しみにしていましたが、おなかがいっぱいで何も食べれませんでしたorz

イシノリ

お昼に食べた海鮮丼がジワジワと効いてきてるのよね。クルマのシートベルトのせいなのかもしれないけれど。

ジェラートを食べたいのだけれど、ちょっとまだおなかが許してくれないようなので、次に行く天神岬で食べようっと。

道の駅の目玉、地元産の野菜もゴロゴロ

タケコが食べ損ねた「ゆずコロッケ」

浜通りのお土産はたいてい置いてある

もちろん楢葉産のものも

アツシ

さぁさぁ買い物も済んだことですし、次へ参りましょう。

実はもう10分押してます。

はーい。

15:25 
天神岬スポーツ公園

施設名
天神岬スポーツ公園
TEL
0240-25-3113
web
https://naraha-tenjin.net/
定休日
不定休
住所
福島県双葉郡楢葉町大字北田字上ノ原27-29

海岸沿いの崖の上に広がる広大な公園。展望台からは太平洋を一望できる。南方に目を向ければ、JERA広野火力発電所を見ることができる。

スポーツ公園と名付けられただけはあり、アウトドア方面のアクティビティにはうってつけの公園だ。クルマでやってきてキャンプをするもよし。サイクリングのベースキャンプとしても活躍する宿泊施設やレストランもある。

イシノリは2018年にこちらの宿泊施設「展望の宿 天神」に宿泊したことがあり、「レストランで食べた夕食が実に美味しかったことが忘れられない」そうだ。というわけで今回はイシノリの強いススメでお邪魔したのであった。

旅先での会話を読む

イシノリ

天神のご飯をあわよくばもう一度!と思ったのだけれど、おなかがパンパンに膨れている上に、15時台というハンパな時間。レストランは営業を終了しておりました。もちろん宿泊客は夕食を食べられますので、お越しになる方は、こちらに宿泊して夕食を食べるスケジュールを組むことを、強くおすすめしますデス。

今回はジェラートだけ食べることが出来ました。

アツシ

ジェラート、美味しかったですねぇ。「ウィンディーランド」はこちらが本店なのかしら?可愛らしい一軒家のイタリアン・ジェラート屋さんです。

テル

イタリアンとはいえ、完全に純・楢葉産です。

たとえばジェラート「楢葉の風」は、日本酒「楢葉の風」の酒粕を使用しています。

タケコ

ジェラート「ホワイトいちじく」は、楢葉町の農家が育てた皮ごと食べられるいちじくをジェラートにしたものだそうです。

すっきりとした甘さで美味しかったです。

あいにくの空模様だったが、壮大な景色が楽しめた

お子様が楽しめる遊具もある

イシノリ

この公園はお天気が良くないと良さが十分に伝わらないと思うので、ぜひ皆さんもご自分の目でご確認ください!

テル

ドッグランもありますよ。

アツシ

おっと、また一雨来そうですので、そろそろおいとましますか。

実は10分押してます。

はーい。

16:30 
富岡ホテルにチェックイン!

施設名
富岡ホテル
TEL
0240-22-1180
web
https://www.tomiokahotel.jp/
住所
福島県双葉郡富岡町駅前27

原子力関係者の多くが耳にしたことがあるであろうホテルが、「富岡ホテル」である。富岡駅前に立地し、交通面でのアクセスがいい。ホテルから10数分歩けば、ショッピングセンターの「さくらモールとみおか」がある。

なお、「さくらモールとみおか」内のフードコートは、ランチのみの営業であることに注意が必要だ。さくらモール内のスーパーマーケットは、19時まで営業している。

ともすれば「泊まるだけ」になりがちなビジネスホテルだが、日没前であれば強くおススメしたいのは、お散歩である。震災後の富岡駅前の風景を映像等で目にしたことのある人も多いと思うが、再整備された駅周辺を自分の足で歩くと、何かしら感じるものがあると思う。

さて「富岡ホテル」だが、館内は清潔で、至極快適に過ごせる。事前の予約が必要だが、宿泊者以外でも、食堂で昼食をとったりテイクアウト用のお弁当を御用意していただけるので、視察団等の編成の際にはとても助かる。

またフロントのスタッフさんが大変親切である。困ったことがあると、親身になって対応してくださる。今回は大いに助けられた。ありがとうございました。

旅先での会話を読む

アツシ

ハイ!アタクシ、やらかしてしまいました。

富岡ホテルの公式サイトからネット予約していたのですが、実は予約に不備があり… テヘペロ

タケコ

フロントのスタッフさんの親身なご対応のおかげで、助かりましたね(笑)

アツシ

助けられました!

感謝感激であります!

イシノリ

ここは深く突っ込まないのが、武士の情けですな。

海も近い

こうした予期せぬ絶景に出会えるのも、お散歩の醍醐味

テル

私は踏切を渡って海の方まで歩いてきました。途中の道路工事の現場を通り過ぎると、美しい太平洋が広がっていましたね。

タケコ

私も海まで歩いてきました。

津波が来たことも承知してはいるのですが、海が静かで、とても美しい景色に感じました。

アツシ

駅前のロータリー周辺もきれいに再整備され、生まれ変わりましたね。

駅舎では、地元産の食材を販売する「マルシェ」のようなスペースが開かれていました。

イシノリ

2015年に取材で富岡駅周辺を撮影したことがあります。倒壊した駅舎の鉄骨部に、ステッカー(?)のような白地に墨書きで「富岡は負けん」と書かれていました。

その時の感極まるような感情が長いこと脳裏から離れなかったのですが、生まれ変わった駅前のロータリーを歩き、ここまで復興させた富岡のみなさんに喝采を送りたくなりました。

アツシ

そろそろおなかもすいてきました。夕食のお店を探しましょうか。実はもう10分押してます。

はーい。

17:30 
串揚げ居酒屋 串誠

店名
串揚げ居酒屋 串誠
TEL
0240-23-6360
web
https://kushisei.com/
定休日
日曜日
営業時間
16時00分~22時00分
住所
福島県双葉郡富岡町駅前21

こちら「串誠」さんは、富岡ホテルの斜め前に立地する。

富岡駅周辺は、徒歩圏内に夕食をとることのできるお店が数か所しかない。そのため予約はマストである。

事前に予約をして入店。案の定、食事をしているうちに店内は満席となった。店内は大賑わいで、あちこちから楽し気な声が響く。「被災地」という勝手なイメージで来店すると、度肝を抜かれるであろう。都内の居酒屋とまったく同じ光景である。

タブレット端末から注文するスタイル。メニューは、串揚げ以外にも、お刺身、サラダ、肉吸い、煮込み、スペアリブ、プリンなどバリエーション豊富である。

お会計も今風に支払機にて。支払い方法も豊富で、QRコード決済も可能だ。

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テル

いや予約取れてよかったですねぇ。あやうく夕食難民になるところでした。

アツシ

そうなんですよ。実はアタクシ、これまで海外の方々の随行で何回かこのお店を利用しておりまして。

ホテルの目の前なので助かるんですよね。タブレット端末による注文方式も、海外のお客さんからは「わかりやすい」と好評でした。

今風のテーブル風景

満席の店内 手前はアツシ

タケコ

新しいお店のせいか、東京にいるときとあまり感覚は変わりませんでしたね。

ちょっとスペースが広いかな、程度の違いはありますが。

イシノリ

ほかのお客さんたちの盛り上がりっぷりもよかったね。

このお店にいる人たちはもう、みんな普通に楽しんでる。

震災のちょっと前にエネルギー館(現・東京電力廃炉資料館)の取材で富岡に来たことがあって。偶然見つけた小さな喫茶店のようなお店で、洋食ランチを食べたことを強くおぼえてるんだよね。

その次に富岡へ来たときは、津波の影響で、その喫茶店がどこだかわからなくなっちゃってた。

だからこうして居酒屋さんが普通に盛り上がっているのを見ると、ホッとする。

テル

おっしゃる通りで、これがあるべき姿ですものね。

私も周辺を歩いてみて、まだ復興途上のところもあるけれども、着実に再起を遂げているところもある、と強く感じました。

タケコ

それとごはんが、美味しいですね(笑)

アツシ

さぁさぁ、おなかもいっぱいになったところで、明日に備え、早めにお開きとまいりしましょ~。

はーい。

Jヴィレッジ

施設名
Jヴィレッジ
TEL
0240-23-7311
web
https://j-village.jp/
住所
福島県双葉郡楢葉町山田岡美シ森8

Jヴィレッジは福島県にあるサッカーナショナルトレーニングセンター。スポーツ利用のみならずビジネス利用もできるホテルや、さまざまなスポーツやイベント開催もできる全天候型練習場が新設された。

1997年に開設された日本サッカーの拠点施設で、特に日本代表チームが多くのキャンプを行った場所としても知られている。その後、福島第一原子力発電所の事故を受けて一時閉鎖されたが、復興の象徴として2019年4月に全面的に再開された。サッカー専用のグラウンドに加え、トレーニングジムやプールなど、総合的なスポーツ施設として多様な利用が可能。キャンプや合宿の開催のほか、企業の研修やイベントスペースとしても活用できる。

Jヴィレッジが再開したことで、周辺地域の観光業やサービス業の活性化が期待され、地域活性化や雇用創出に大きく貢献している。

旅先での会話を読む

テル

原子力関係者にとっては多くの思いが詰まった施設、それがこのJヴィレッジです。私もさまざまな思いが去来します。

アツシ

今回の取材では残念ながら行程の関係で、立ち寄ることはできなかったのですが、アタクシにとってもここは思い出多き地であります。

タケコ

みなさん、いらしたことがあるのですね。

イシノリ

再開される以前に来たので、こんなに綺麗になった芝生のピッチを見たのは初めて!

Jヴィレッジ全景

ピッチ全景

天然芝のNo.3ピッチ

ビジネスにも快適なシングルルーム

リゾート感覚でくつろぐツインルーム

仲間たちと英気を養うフォースルーム

アツシ

こんな素敵な施設になっていたとはつゆ知らず。恐れ入りました!

タケコ

リゾート施設と見まがうばかりのお部屋ですね。

ジムもレストランもありますし、合宿でなくても1日中楽しめそうですね!

イシノリ

プールもあるしね!

それと、ここは大浴場が気持ちいいんですよ。

テル

見事としか言いようのない復興を遂げていて、頭が下がります。

是非ともあらゆる機会をとらえて、利用してみたいですね。

アツシ

今回はお邪魔できませんでしたが、またあらためてお邪魔して、もっと詳しく拝見いたしましょ~

はーい!

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